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ピロリ菌のお話 〜その3〜

  • 2021年5月10日

お世話になっております。金井です。
本日はピロリ菌の治療について説明させて頂きます。
ピロリ菌を除菌するには抗菌薬(抗生物質)を2種類、胃酸分泌抑制剤1種類の合計3種類の薬を1日2回、1週間内服します。これを1次除菌と呼びます。1次除菌が終了して8週間後に当院では効果判定を行います。除菌判定は尿素呼気検査で行います。
残念ながら1次除菌が不成功であった場合は、抗菌薬の種類を変えてさらに1週間内服し(2次除菌)、1次除菌と同様8週間後に評価します。1次除菌から2次除菌まで行った場合の除菌成功率は90%以上です。

ただ、除菌により胃がんの予防効果が認められていますが、長期経過において一定の確率で除菌後に胃がんが発見される方も少なくありません。除菌後胃がんの早期発見のためにも年1回の胃カメラによるフォローアップが必要です。
当院では除菌治療だけでなく、除菌後の定期観察もしっかり対応させていただきますので宜しくお願いいたします。

南草津あおぞらクリニック 金井 俊平